家1棟まるごとリフォームパックについてのご注意

 

 最近 大型リフォームパックでのトラブルによるご相談が増えています。このページをご覧のあなたも、築20年以上の家なので、いっそのこと壊して建て替えるのか、全面改装のリフォームをしたほうがいいのかを迷っているのでしょうか?
 
 まず業界のお話からしますと、なぜこのような家一棟まるごとリフォームパック商品が増えたのか? 

リフォームパック1.jpg これは、これまでのリフォーム工事というのは、新築と違って工事内容や要望によってかかる費用が全く違うので、お客さんから 『こんなこと希望していますが、いくらかかりますか?』 と電話で問い合わせを受けても、その場で具体的な金額が答えにくいものでした。これは厳密にいえば、今でも通常のリフォームであれば、基本的に考え方としては、全く変わりはしていません。というより、それぞれの建てられた工事内容や建築条件が違うので、今の時代でも、現在の状況や工事内容、要望によって答えようがないものなのです。

 そこで、工事個所と内容を標準的なレベルでハウスメーカーの企画住宅のように“パッケージ化”することで、お客さんに価格を明示できるようにしたという具合です。逆にこういうパック商品がないリフォーム会社の広告などを見ればわかりますが、広告をしてもイメージ広告ばかりが多くて、それはインテリアの趣味があわなかったり、結局価格はいくらなの?という広告になりがちでしたが、パッケージ化して、“商品”にすれば宣伝もしやすくなる という理屈になります。
 
 その全面改装のパックを提供している会社といえば、リフォーム会社や建築業はもちろん、不動産系の会社が有名で他にハウスメーカーの子会社やサッシ関連のフランチャイズ系の企業やエネルギー関連会社や小さい工務店やリフォーム会社までもご用意されているようです。
 
リフォームパック2.jpg しかもリフォームパックの商品名は、『新築●●』 『●●●新築』など新築を意識しており、なぜか親しみを持たせるためでしょうかその商品名には、不思議に “くん”や “さん”をつけるネーミングのものが多いです。低価格で、まるで建て替えたような快適さなどが味わえるということになっています。その価格は、チラシでは新築の半分でできると断言しているようにとられる広告がありますが、さて、本当にそうなのでしょうか?その新築の価格がどれが対象かもありますので、素直に鵜呑みにするのは危険と言えます。

 
 もちろん勉強熱心な皆さんは、新築の坪単価でもうすでに感じられている通りで、きっとそのままを鵜呑みにしないと思います。広告主である業者側も、何でもかんでも半分というつもりはないにしても、はじめての家づくりをお考えの方は、新築の坪単価の件と同様にとても紛らわしく感じるのは事実でしょう。
 
 あの有名なリフォーム番組のなかでの匠でも、柱だけ残して屋根までも取り払い、法的に確認申請がいるはずの物件でも、意地でも“リフォーム”として“低価格でできる”と誤解されるように放送されています。
  
 ここで熱心に読まれているあなたにリフォームの工事について少しできるだけわかりやすくご説明しておきます。新築の場合は、何もないものからつくっていくという作業になりますが、建替えでは、当然現在の家を取り壊して…という工程になります。リフォームというのは、住みながらであったり、そうでなくても、ある程度残しながら丁寧に手壊しで解体して、適正に判断をして補修や補強などをしてから撤去した部分を新しくして工事をしていきます。
  
 今お話ししたのは、解体の部分だけのお話になりますが、何もない更地に建てる場合と“家を壊す”という作業が入る場合とは、当然価格が違いますし、その壊すのも一切カタチ残さずに…つまり何も考えずに機械で壊す場合と色々配慮しながら解体するのでは、工期も手間も違ってきます。
 
 だからと言って価格については、工事範囲によりますので一概に高いとは言えないのですが、家をまるごととなれば、当然機械で壊すより、手壊しのほうが時間もかかるし、解体費は手間もかかり、高くなるという理屈はおわかりいただけるかと思います。
 
 設備の配管工事についても、当然間取りが変更になってキッチンやシステムバスの位置が変更になるだけで 給排水の位置なども変更となります。配管全て新しく変更する事と今までのをそのまま流用するのとほとんど何もしないリフォームでは、価格は当然違います。

リフォームパック3.jpg 
他に内装工事に関してもご説明しましょう。家というのは、たとえば壁に関しては柱や間柱があって、そこへ下地としてプラスターボードや構造用合版などの下地を釘打ちして、クロスや時には塗り壁などをして内装の壁はできます。 床や天井もほぼ同じような理屈です。仕上げ+下地+構造材となります。 

 
 しかし実際生活するうえで皆さんが見えている部分は、仕上げのクロスなどしか見えていません。つまり クロスやフローリングだけしか見えていないので、下地など例えば壁をうけるための胴ブチや断熱材、床でいえば根太などがあるのかないのかはわかりません。ということは、仕上がり具合は、全く同じように見えても同じ部屋をさわるだけでも、下地の取り換えや補強などのさわる範囲や工事内容によって価格の差が当然変わります。
 
 リフォーム工事であれば安い理由は、設備機器や仕上げ材の差も当然ありますが、それらに差があまり感じないのであれば、工事内容や範囲が、そもそも違うものだと判断された方がよろしいかと思います。まずは、その基本的なことを念頭に入れていただくことが、大型リフォームパックで失敗しない条件となるでしょう。

 この(一見)定額制の家まるごと大型リフォームパックは、本当にあなたにピッタリな理想の商品なのでしょうか?その商品に関して契約する前にチェックしてほしい大事なポイント3点を述べます。

  1. 標準価格でどこまでの工事範囲なのか? どこまで工事をするのか?
  2. 価格は本当に定額制なのか? 安いのか? 明朗会計なのか?
  3. 古い部分の構造などもしっかり補修や補強もしてくれるのか?別途なのか?
     
  
1 標準工事は どこまでの工事範囲なのか? 

これは新築でも同じことなのですが、標準という基準にルールはないということです。その商品をつくった企業が、なにを標準にするかどうかなのでA社とB社C社を比較して同じ内容の標準であるとは限りません。たとえば、わかりやすい部分で説明しますとキッチンだけでも違いがあるかもしれません。人工大理石のカウンターで食器乾燥機まで付いたキッチンかもしれませんし、一方ステンレスのカウンターで機器類は コンロ含めて別途かもしれません。
 
リフォームパック4.jpg先ほど説明した工事内容であれば、現在の床の上から重ね張りする方法をすれば安くなりますが、古い下地を撤去して、下地から全て新しくする工事内容では出来栄えも当然価格も違います。壁であれば、クロスだけ張り替えるケースと下地までさわるケースや間仕切りの壁の位置を変えて間取りを変更するというのでも価格に雲泥の差が生じます。家の形状や立地条件などでも、当然価格が変わってきます。
 
まったく同じような環境で同じ間取りの家が建つなどあり得ないというのが現実です。ですので、売る側にとって都合のいい標準価格だけをそのまま鵜呑みにしないで、あなたの家に関して、一体工事範囲はどこまでなのか?を明確にしていただいた上でご判断するようにしてください
 
売る側にとっては、広告の段階で標準価格を他社より安くしなければ、あなたは興味持ってくれない・・・つまり集客するためには・・・と安易な考えで広告価格として掲載しているだけのケースが多いのです。
  
ですので、このページを読みつづけるほど勉強熱心なあなたは、標準価格だけで比較しないで、価格優先で考えるのか、工事範囲で考えるのか、徹底的にしたいと考えるのかなど希望する内容を含めて、標準価格以外の費用も含めたトータルのコストを契約前に必ず比較検討して、結論を出すようにしてください。

2 価格は本当に定額制なのか?明朗会計なのか? 
 
その定額制についても、何のルールもないのが現状です。どこまでの範囲をパックにして、定額≠ニ表現しているかがポイントです。たとえば典型的なのが、定額の中に諸経費が含まれていないケースがあります。これは、新築の世界でもよくあるはなしです。
リフォームパック5.jpg例えてわかりやすく言いますと、30坪のプランで坪25万(諸経費除く)と書かれていて、その諸経費が結局300万である場合とそれを含めて坪35万(諸経費含む)は、結局は同じなのです。あなたが広告を見た時どちらに興味がいくかといえば、当然坪単価の安いほうです。売る側は、それが狙いです。どこまで含めての定額なのか、どういうケースで追加工事が発生するのかを契約前に必ずご確認すべきです。
  
階段の位置や間取り変更は別途であったり、特に外壁も下地からさわらないで下地が悪いまま、上からの塗装程度でその外部に面するサッシの変更に関しては、別途となることなどが多いので、当然これらの工事をするかしないかで、価格に大いに影響が出るのは当然であるとご理解ください。
3 古い部分の構造は どうしてくれるの?別途なの? 

大きな地震やまだ記憶に新しい社会問題にまでなった耐震偽造問題の度に建築基準法は、大幅に改正されています。その家を建てた当時は、建築基準法をクリアできている建物であっても、今の耐震基準ではクリアできないケースはよくあります。
 
無料の耐震診断というのは、こういう基準であなたの家の診断をしているところも多いですので、冷静にご判断してください。なぜ人が動いているのに調査や審査などが“無料”で診断するのか…です。無料でする目的は、何か当然目的があるのです。
 
パック リフォーム写真 腐.jpgそれらを踏まえて大金をつかって現在の家のまるごと大型リフォームをする場合、古い構造体の部分の補修や補強までもしっかりしてくれるのか否もよくお考えください。契約後に解体し、柱などが腐朽しているのを目のあたりにして、あなたは何もしなくてフタをして!とはいえません。
 
その補修や補強を当然希望されますし、どんな価格でもその状態を見たあなたは絶対に工事をするわけですから、その追加工事を予想を超えた額で請求されてしまうというのが、実態なのです。まるごと大型リフォームをする場合は、そういうケースはどうなるのかを含めて想定していただいた上で、他社と比較して依頼先を最終決定されることをおススメします。
 
他に現在の家より快適性を求めるのであれば、断熱工事も大事なポイントです。使用する断熱材や壁はどこまで?床や天井は?を確認すべきです。サッシに関しても、せめてペアガラスにするだけでも、ある程度の結露やひんやり感はなくなります。
 
ただし、このサッシに関しては、家によりサッシの本数も違い、大きさも違いますし、交換となると補修工事なども必要となり、割り安感を目指す商品をつくろうとしている業者側にとっては、別途としたくなるものなのです。もちろん、床のフローリングを現在の床の上から張ろうとしている工事では、床に断熱材を入れるはずありませんのでご承知を…
 
あなたは、いくら内装だけがきれいになっても、冬が寒くて快適性がなければ、費用対効果に対する満足感を得ることができません家1棟まるごと大型リフォームパック商品を真面目に考えているあなたは、業者を必ず数社比較して、これらを是非丁寧にしっかりとご確認された上で、依頼先の決定をしてください
  
ご覧の通り、建て替えより、一棟まるごと大型リフォームパックで安くなる工事内容といえば、構造体と外壁部分とサッシに屋根と基礎となります。これらに、屋根工事や基礎の補強、柱や梁の構造体だけ残して外壁もサッシも全て変更するような工事となれば、当然新築の費用に近づくという理屈です。安い理由は何かありますし、高い理由もきっとなにかあるというものです。

    
家 区切り

 
 
では、次にこれまでのおハナシをまとめて、家まるごと大型リフォームパックをご契約される前のチェック項目を簡単にあげておきます。

 
  • 壁・床・天井は、どこまでどうなる?
  • 間取りや階段の位置変更は?
  • 床下防湿処理 シロアリ対策は?
  • なにが別途 オプションなのか?追加工事は?
  • 設備機器は何が標準?床暖房は?浴室乾燥機は?
  • 給排水 電気工事はどこまで? 配管配線は?
  • 断熱工事は、どうなっている?
  • 外壁工事は?サッシは? 玄関サッシは?
  • 構造体の補修補強は?
  • 基礎や屋根はどうなるのか? これ重要! 



最後にそもそもあなたのご家族は、“もったいない” という発想で大型リフォームパック商品を考えはじめたものの、トータル金額を聞いたのちに、あなただけは意地を張らずに、もう一度コンパクトな家を建て替えた場合の価格などを比較して、ご判断するようにしてください。子供が巣立った今、減築をされる方もおられるぐらいで、以前より家族は減っているケースが多いものなのです。平屋での方が快適ということもあり得るのです。

  
もちろん、見積もり内容なども業者によって違い、たくさんの専門用語の羅列で、はじめての家づくりをするあなたにとってわからないことばかりだと思います。でも、見積もりに計上されている額面は、簡単に決めることができる額ではありませんので、一度頭を冷やしてお考えください。その大型リフォームそのものが “もったいない” という発想もあります。
 
ですので、一人で悩まずに 家づくりサポート事務局にいつでも、なんでもメールでもお会いしても、ご相談にのりますので、ご遠慮しないでください。

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