住宅コストが安くならない理由

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■発注金額に見合わない住宅ができる構造

発注構造1.jpg日本の住宅コストが高い事に関しては、様々な理由があります。そのひとつが元請けから下請け、さらに孫請けへと仕事が流れる住宅を含める建築業界ならではの仕組みです。

 

住宅を施工する場合、お客さまから注文を請けるとその会社が下請けに出します。下請けの会社は、さらにそこから孫請け業者に発注し、ひどければさらに…という事もあります。

 

お客さまが契約された費用は決まっていますので、工事を請けた会社がそれぞれの段階で利益を抜いていきますと孫やひ孫の会社が受け取る金額は、お客さまが支払った額よりかなり少なくなってしまい、現場で施工する会社が利益を出すためには…となります。

 

発注構造2.jpg一方で米国などでは、日本のように一括で流すのではなく、業種によって分離発注されますので、材料を一括で購入して支給するハウスビルダーから内装、電気、水道、家の枠組みを作るカーペンターのフレーマー(家の枠組みを作る人)などと分かれていきますので、業者にかかるのは手間賃だけでその人件費は資格によって違います。

 

つまり腕のいい職人は、組合などで決められている相応の適正価格で発注されます。ですので、給料を上げるためには技術力を向上させないといけません。

 

これが日本では、支払われている費用は、見習いとベテランで違いますが、現場にどんな腕のいい人や未経験の人が来ても一律同じ人件費が計上されるか、若しくは安い賃金で発注されたりします。

 

先程のように下請けから孫請けへ一括して発注されますので、額が次第に少なくなる逆ピラミッド構造になっていますから現場で働く職人さんの手間賃は発注した費用よりも安くなるので、これが手抜き工事や欠陥住宅に繋がる一因になります。

 

これらは、実際に施工する孫請け会社や職人さんが手を抜いたわけでもなく、悪意があるわけでもなく、費用に応じて、経験に応じて、できるだけの事を精一杯したかもしれません。

 

ただ、このような仕組みが建築や住宅で続く限り、コストが下がる事はありませんし、負担している価格に見あう住宅が建つ事はありませんので、これまではこれでよかったかもしれませんが、これからの時代では、こういうやり方を変えていかなければいけないと考えています。

 

 

 

日本のハウスメーカー ここが問題!?