図面と寸法について

図面2.jpg

ある程度、素人とは言えども図面を読み取る力は必要です。

 

不動産のチラシを見て、間取りを見ることが好きな人は多いようですが、残念ながら、その間取りを書いている不動産会社に図面を読み取る力がしっかりとある方が多いとは言えません。これまでも同行した中古住宅購入時にお会いした不動産会社(大手も含む)などは、実際に建っている家と違う図面を情報公開されている方が多いですから。

 

長年、様々な方の作成されたプランを見ているとその図面を見て、プランした方が、設計のプロであるかどうかを見極めれるようになります。これは、設計事務所であっても、なかなか残念なプランニングしている方も結構いるもので、それで設計事務所として事業をしていて大丈夫かな?とさえも思ってしまいます。

ピッチ.jpgそこで早速、あなたの手元の図面のピッチを見てみましょう。ほとんどの会社は、910という寸法になっていますが、これは、尺貫法の3尺=303からのこの倍数で1820、2730、3640…となり、半分の455という数字もよく絡んできたりしていて、システムバスでもこの基準で入るものが多く、1820×1820の所に入るようにシステムバスは、作られています。

 

昔は、関西間と関東間が違い、関東では910mm、関西では985mmを基準にしていたので、1畳の広さが関東では、0.91×1.82=1.65u、関西では、0.985×1.97=1.94uで1畳あたりで0.29uも違っていたので、これが、8畳部屋となると2.28uも違うのです。

 

だから、古い民家にお住いの関西人が、東京に転勤した際に感じる同じ6畳が狭いと感じることがあったのもこの数字からなのです。

 

これに近い発想をしているのが、1mモジュールでつくられている間取り。特に木造在来を扱うのフランチャイズ系の会社が多く、同じ間取りでも、1m×2m=2uとなりますので、0.91モジュールよりも0.35uも大きくなり、121%となります。

 

つまり、30坪の間取りでも、1mモジュールになると36坪と化けるので、同じ価格でも、分母である坪数が増えるので、坪単価が安く見せることが可能となるのです。

 

一方で、時折900モジュールで書く会社もありますが、これは、建売系の会社と判断していいでしょう。出来るだけ同じような間取りでも、数量を最小限にしたいという表れでしょう。だからなのか900モジュールの会社の傾向は、プランニングもよくない会社が多いです。

次に有効寸法ですが、特に車椅子を利用(将来考慮)される方は、気を付けなければいけませんが、上で示した910mmの寸法は、壁の芯々であり、柱分と壁の厚さを引く寸法が、有効寸法となります。

例えば、柱が105角で壁の下地材が12mmであれば、下記のように910−(105+12×2)となり、有効寸法(内々)は、約781mm(約78cm)となります。

 

有効寸法.jpg

これは、柱の上から下地を打ち込む大壁造りなので、これを真壁造りにするだけで、12×2=24mm広くなるので80cmの有効寸法となり、少しは余裕が出てきますが、もちろん同じ柱の大きさなら・・・です。

ちなみに関東間の場合は、柱のサイズが大きかったりするので、仮に柱が120角で大壁造りではなく、真壁造りとすれば、985―120となるので865mmとなり、関東間大壁造りと8cmほどの差ができるので、この差は大きく感じることになります。
 
一方で、車いすのサイズは、TOTOの資料から抜粋するとご覧の通りとなるので、関東間大壁造りは厳しく、関西間真壁造りであっても、900mmには満たない事になるので、トイレや洗面化粧台やお風呂へなどの動線で車椅子が通ると想定されるところは、そもそもの910ピッチを見直した方が良いという理屈になります。

 

車椅子.jpg

 

 

最新  電話.jpg

__sozai__/0010702.jpg__sozai__/0010590.jpg