設計図書について

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設計図は、家族の夢や思いを家づくりに携わる各職人さんたちに伝えるための大切な情報伝達&共有ツールと言えますが、はじめて手にする設計図面を見れば、戸惑われるものですが、家づくりがスムーズに進むためにも、設計図を理解して、知識を身に着けるようにしましょう。

 

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◆設計図の役割


もし、施主(建て主・建築主)の家づくりの要望などを言葉だけで各職人に伝えても、工事範囲が大きくなればなるほど要望通りには、できない事は想像できるかと思います。モダン・ナチュラル・自然素材などの言葉ですら、イメージすることは人それぞれ違いますし、大規模リフォームや新築にもなると家づくりの工事に多くの人が関わるから、全ての人に自分の要望を言葉だけで伝えることは無理。

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そこで必要となるのが、計画図や設計図面でありますが、まずはその設計図面の役割から理解しましょう。


役割1:施主(建て主・建築主)と設計者(建築家など)がイメージを共有するための役割で、設計者は、要望をヒアリングしながら様々な提案を行い、形を具現化していくことになります。そのイメージを具体的に書いたのが計画図や設計図面となります。


役割2:イメージしたカタチを基礎・大工・屋根・板金・タイル・左官・畳・建具・電気・水道など多くの職人さんたちに伝える役割でもあり、それぞれの職人さんが必要となる情報は様々なので、設計図面の種類も多くなってしまいます。


役割3:法的なチェックをするための役割もあり、特に新築や建て替えの場合は、建築基準法や都市計画法・消防法など様々な法律に合法でなくてはいけません。そのために法的に問題がないようチェックした図面を整えて、行政や民間の審査機関に確認申請書類を提出することになります。



◆設計図のルール

図面を読み解くためには、設計図面の書き方のルールを簡単に理解されたらわかりやすくなります。そもそも建物は立体的にできますが、その立体的なものを水平か垂直方向に切断して、床や壁、天井方向を見たのが、設計図面である事を理解しましょう。

 
例えば、皆さんがよく目にする基本となる平面図は、1階や2階の床から1m当たりの高さで水平に家を切断して、床方向を見た状態を書いていますので、切断した壁や窓、扉の他、家具やテーブルも表記することになります。
尚、立面図は切断ではなくて、家の外から見た外観が表現されています。

 

これらのように設計図面は、誰にでも間違いない情報が伝わるように一定のルールに従って書かれていて、はじめてみる方には理解しにくいかと思いますが、わからないときは理解できるまで、図面を書いた設計者に確かめればよろしいかと思います。これらは、現場で働く職人さんたちに伝わるかの問題に関わるので、家づくりを成功させるカギとなります。



◆設計図の種類

役割やルールがある程度、理解できたところで、設計図面も3つに種類をわけることができます。

 
1つ目は、建て主(施主・建築主)と設計者がカタチやイメージを共有するための基本設計図となり、一般的に、案内図、配置図、平面図、立面図、断面図、仕上表などの事をさします。

2つ目は、多くの職人さんに伝えるための実施設計図となり、基本設計図に加え、さらに細かい図面が加わり、仕様書、平面詳細図、矩計図、展開図、建具表、各伏図、部分詳細図、構造図、給排水設備図、電気設備図、空調換気設備図、家具図、(場合により外構図)などで標準的な住まいでおよそ30〜40枚ほどとなります。

ただし、これらについてはネット上でもあちらこちらに書かれていますが、設計契約をして建築家に依頼する場合の基本となる設計図書であり、工務店や建設会社、住宅会社などは契約するかどうかわからないので、契約する前からこれら全ての図面を整えることをすることはありません。図面が整えることができるのは、設計事務所(建築家)と設計契約≠しているからであり、設計契約をしていない会社が契約する前に図面を全て整えることはありませんので、混同しないように気を付けてください。


3つ目は、確認申請図となりますが、自治体にもよりますが、一般的には、案内図、配置図、平面図、立面図、断面図、仕上表、矩計図など法的に合法であるという内容を書き込んだものを整えて提出することになります。


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◆各図面の簡単な説明

おもな図面について簡単な説明をしておきます

平面図

あらゆる図面のもとになるのがこの平面図で間取り図≠ニも言われ、一般的には1mが1pとして1/100に縮尺して書かれていて、ドアや扉などは開き勝手なども表現されています。平面図は、図面を見ながら実際の部屋の広さや使い勝手などをできるだけ想像してみることです。使っている家具や電化製品を置かれるのであれば、それらの寸法まで採寸して、計画すればいいでしょう。家具を配置したら戸が開かないなんてことがないように平面図でしっかりチェックすることが大切です。


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平面詳細図

平面図をもっと詳しく書いた図面が平面詳細図であり、縮尺は1/50〜1/30で書かれますので大きくなります。これは職人が仕事を進めるための図面となるので、詳細な寸法や設備の位置、床材であるフローリングを張る方向や段差などが表記されます。あまりにも細かいので余計にわかりにくいかもしれませんが、これが一番の基本となる図面なので、時には三角スケールなどで測って、じっくり見てわからないなら質問をしてまで理解するようにしましょう。


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配置図

敷地と道路などの状況と建物の位置を示した図面が配置図です。一般的には上を北にして書きますので、これに準じて平面図も同じ方向となります。配置図を書くときに大切な事は、道路や敷地との境界線で、道路境界線は自治体に問い合わせすればわかる事が多いのですが、隣地境界線は、土地所有者が明確に示して伝えなければいけませんので、杭や測量図がない場合は、近隣の立ち合いの元、測量士や土地家屋調査士に依頼して明確にする必要になる場合もあります。


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立面図

建物を東西南北から見た外観図の事を立面図と言います。建て主(施主・建築主)用には、イメージしやすいように樹木や人物なども書きこまれることが多くあります。ただ確認申請用などには、樹木や門扉や人物などは書き込まずに屋根や外壁仕上げや法制限などを書き込みます。


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断面図

建物を屋根から基礎まで垂直に切断し、家の各部分の高さを表したのが断面図ですから、平面図は水平に断面図は、垂直に切断した図面となります。初期の段階から存在していることが多く、確認申請でも必要となる図面で、床や天井、窓の高さや最高高さや軒や庇の出の寸法や屋根勾配などが書かれていますので、各部の高さチェックには必要な図面です。


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矩計図(かなばかりず)

矩計図という名称でもはじめて見る人が多いと思いますが、断面図を大きくして詳しく書いたものとご理解いただいたらわかりやすいかと思います。縮尺は、1/20じゃ1/30が一般的で、基礎の形状や土台や梁の寸法や材質、屋根材の寸法や材質と勾配などを詳細に表記されます。基本設計図には含まれない事が多いのですが、必ずどこかの時点で見ることになる図面ですので、しっかりとみて理解するようにしましょう。


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展開図

リビングや居室、トイレや脱衣室などの部屋の真ん中に立って、各壁面を書いた図面が展開図で、縮尺は1/50が一般的です。壁や窓、扉や家具、キッチンの高さやコンセントやスイッチ、照明器具に換気扇などの位置も表記されますので、わかりやすい図面となっていますので、ぜひ理解するようにしましょう。


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設備図

電気設備と給排水設備図があり、電気設備図面は、屋外と屋内のスイッチやコンセント、電話、インターネット、照明器具やテレビの位置などが書かれた図面です。給排水設備図は、屋外と屋内の給水や給湯、排水などの位置や経路と使われる機器の名称、番号、メーカー名などが書かれた図面です。


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その他図面は他のホームページをご参考にしてください。



◆図面に関して最後にお伝えする事

建て主(施主・建築主)としてできる限り、した方がいい図面のチェックポイントとして

1.希望内容が図面に盛り込まれているか

打合せした内容や希望したことが図面にしっかり書きこまれているかで、平面図だけでなく外観や、建具の開き勝手や窓の位置なども含めてしっかりと確認する必要があります


2.面積・寸法に間違いはないか

図面に書かれた寸法に基づいて家は建てられるので、これらが間違っていたら大変。途中で変更などがあったら、修正し忘れという事もあるので、寸法の確認後できれば、面積計算も自分でして見ることをオススメします。特に坪単価表現する会社は、対象となる面積にあれこれ入れているケースはよくある事ですので、鵜呑みにせずにご自分で計算して認識するのが良いでしょう


3.仕上げ材は打合せ通りか

仕上げ表や仕様書に書かれている仕上げ材が、これまで打合せした通りになっているのかの確認をされたほうがいいです。思っていた仕上げとは違う!という事にならないように着工前、出来れば契約前に理解しておきましょう。

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設計図書は、必ずしも、細かく書かれて、枚数が多ければ良いとは限りません。要は、見積をする人や施工する人にどのような家を建ててほしいのか、どのように工事をしてほしいのかが、明確に伝わる内容になっているか否かです。相手のことを思いやる心がある設計者が書いた図面は、それらが明確にわかるものです。




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